投稿者「徳島県立阿波十郎兵衛屋敷」のアーカイブ

阿波藍+草月流いけばな展 「藍色の空に舞うホタル」

 

藍染めの染料がもたらした経済力で発展した芸能が阿波人形浄瑠璃であることから、阿波十郎兵衛屋敷では毎年、藍染めの展覧会も開催しています。

今回は、母屋を会場に、草月流いけばなとホタル絞りの藍染和紙(阿波和紙)により、藍色の空に舞うホタルを表現します。

日本の夏の涼感を感じていただくとともに、阿波人形浄瑠璃の伝統を感じていただきたいと思います。

●〈展示協力〉
①  草月流いけばな 出村丹雅草グループ
出村丹雅草は、草月流一級師範、草月流師範会理事、日本いけばな芸術協会 特別会員。
ブティック・レストラン・デパート・公共空間などあらゆるスペースを花でプロデュースする「フラワーク」を展開している。

②  藍染め 藍染め工房ルアフ

  • 阿波人形浄瑠璃公演
    【演目】傾城阿波の鳴門順礼歌の段
    【公演時間】毎日11:00、14:00
          ※8月12日〜8月15日は10:00、11:00、14:00、16:00の4回公演
  • 物販コーナー
    ホタル絞りの藍染め和紙でつくったうちわ、藍染めのTシャツ、スカーフ、ブローチ、テーブルセンターなどオリジナル商品の販売も行います。

藍染竹うちわ制作講座

徳島と香川の手仕事のコラボ
藍染竹うちわ制作講座
〜丸亀うちわ+阿波和紙+阿波藍〜

今年の竹うちわ制作講座は、藍色の空に舞うほたるの、淡くほのかな光のような「ほたる絞り」の藍染め和紙を貼り、見た目も涼しいうちわを作っていただきます。
日本一のうちわの産地である香川県丸亀市と徳島の手仕事を合わせてつくる「藍染め竹うちわ」で扇ぎながら、徳島の伝統芸能「阿波人形浄瑠璃」をご鑑賞いただきたいと考えています。この機会にぜひご参加ください。

  • 定員
    各回とも12名(先着順)
  • 講師
    丸亀竹うちわ(河野竹克、松原佳惠、妻鹿美智子)
  • お申し込みについて
    ※申し込み開催日 6月8日(土)9:30から
    阿波十郎兵衛屋敷まで電話・FAX・メールでお申し込みください。
    ①氏名、②住所、③電話番号、④人数をお知らせください。

第14回 夏の義太夫教室(全4回)

阿波人形浄瑠璃は、太夫、三味線、人形の三業で力を合わせて創り上げる総合芸術です。師匠から弟子へ、口伝えで継承され、長年磨き上げられてきた日本の語り音楽「義太夫節」を基礎から学んでみませんか。

「傾城阿波の鳴門 順礼歌の段」を実際に声に出してみましょう。子どもの方から大人の方、初めて浄瑠璃に触れる初心者の方まで、どなたでもご参加いただけます。

 ■日時
6月15日(土)、22日(土)、29日(土)
※発表会7月6日(土)12:30~13:30

 ■講習外題
「傾城阿波の鳴門 順礼歌の段」

■講師
竹本友和嘉(友和嘉会主宰)

■参加対象
子供から大人までどなたでも。初心者歓迎。

■募集人数
15名程度

■申込締切
令和6年6月10日(月)

阿波の水石展

水石とは、自然石を台座(または水盆)に配置して、室内で鑑賞する日本の文化です。

長い時間の経過とともに、風や水によって侵食され、形も肌質も違う個性豊かな表情を見せます。

遠くの山や山中を流れる滝、動物や人物などを連想させたり、石の表面の文様がまるで花や雲のように見えたり、観る人の感性や想像力によって、さまざまな自然の風景を見出します。

一塊の自然石から、侘び寂びを感じ取る日本人の美意識が凝縮された水石の世界。

阿波人形浄瑠璃とあわせて、是非ご覧ください。


<内容>
●水石の展示
 阿波水石会の会員が収集した水石の作品 約50点
 ※会期中、水石のチャリティー販売も行います。

 ●阿波人形浄瑠璃「傾城阿波の鳴門 順礼歌の段」
  各日とも11:00、14:00

■主催    
 阿波水石会&徳島県立阿波十郎兵衛屋敷
 

徳島県文化賞受賞記念 特別展&特別公演「人形師・人形洋の仕事」

人形洋(本名:甘利洋一郎)の家を訪ねると、いつも南向きの明るい窓際の仕事場に座って黙々と手を動かしている。
愛猫のキラちゃんが、時折その仕事ぶりを見に来る。
「木偶作り一より習い十を知り 十より帰る元のその一」「細工上手は研ぎ上手」座右び掛けられたこの言葉を大切にしてきたことがわかるのが、人形洋の仕事である。
人形洋のつくる人形には、伝統の重みをしっかりと継承する品がある。
そしてその伝統の技術を、これまでにない新たな人形制作に活用し、宇宙人の人形までも創り出す柔軟なアイデアがある。
もっといいものを作りたい、その志の高さが現れる人形洋の仕事を、ぜひご覧ください。
<<人形洋(本名:甘利洋一郎)プロフィール>>
人形洋こと甘利洋一郎氏は、天狗久の流れを汲む田村恒夫氏(人形恒)に師事して半世紀以上、木偶制作に打ち込んできた。県内の人形座はもとより大阪の文楽や能勢人形浄瑠璃をはじめ全国各地の人形制作や修理を手がけてきた。ベルギーやアメリカの博物館にも作品が収蔵されるなど、国内外で高い評価を得ている。また、現代美術家の杉本博氏出演の文楽「曽根崎心中」や清和文楽の新作「ワンピース」、能勢町のキャラクター人形など、伝統の技術を新しい人形制作にも活かしている。
(主な受賞歴)
 ・平成18年 阿波の名工
 ・平成27年 川島富五郎賞、現代の名工
 ・平成28年 黄綬褒章、徳島県表彰
 ・令和 2年 地域文化賞功労者文部科学大臣表彰
 ・令和 4年 徳島県文化賞 など多数

★特別展★
期間:4月20日(土)〜5月26日(日)

光秀や八百屋お七など古典作品の登場人物から、すだち君や宇宙人などオリジナル作品まで人形洋の仕事が感じられる作品を展示します。
●展示協力/
 能勢人形浄瑠璃鹿角座、阿波木偶作家協会、阿波木偶箱まわし保存会、阿波十郎兵衛座、勝浦座、鳴門座、ふれあい座、寄井座

★特別公演★
人形洋が制作、修理した木偶(人形)の数々が登場する多彩な特別公演を計7日開催!!

※下記日時は、定期公演「傾城阿波の鳴門 順礼歌の段」(毎日11:00〜、14:00〜)の内容を変更し、特別公演を実施します。
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①4月27日(土) 
 15:00〜16:00
 ★初出演)能勢人形浄瑠璃「鹿角座」公演
 「能勢三番叟」
 「傾城阿波の鳴門 順礼歌の段
大阪府の能勢町には200年以上に渡る浄瑠璃の「語りの文化」が伝わります。
1998年に能勢浄るりシアターのプロデュースにより、人形と囃子を加え「能勢人形浄瑠璃」がデビュー。所有する60体全ての人形は、徳島の人形洋が手がけたものです。
1999年 日本演劇興行協会賞、大阪舞台芸術奨励賞
2007年 サントリー地域文化賞
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②4月28日(日) 15:00〜16:00
 「 阿波木偶三番叟まわしと箱まわし」
 人 形:阿波木偶箱まわし保存会
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③5月3日(金祝)
 ●11:00〜12:00
 「傾城阿波の鳴門 十郎兵衛住家の段」
  太 夫:(口・奥)内田美峰
  三味線:竹本友和嘉
  人 形:ふれあい座
 ●14:00〜15:00
  「傾城阿波の鳴門 十郎兵衛住家の段」
  太 夫:(口)久次米三枝子(奥)宮崎照美
  三味線:鶴澤友丸
  人 形:寄井座
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④5月4日(土祝)
 ●11:00〜12:00
 「傾城阿波の鳴門 十郎兵衛住家の段」
  太 夫:(口・奥)澤田芽衣
  三味線:竹本友和嘉
  人 形:勝浦座
 ●14:00〜15:00
  「傾城阿波の鳴門 十郎兵衛住家の段」
  太 夫:(口・奥)佐中かをり
  三味線:竹本友和嘉
  人 形:勝浦座
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⑤5月5日(日祝)
 ●11:00〜12:00
      「寿二人三番叟」
  太 夫:竹内雅代
  三味線:鶴澤友輔、川内中学校民芸部
  人 形:青年座・ポラリス座
 「傾城阿波の鳴門 順礼歌の段」
  太 夫:新田光香
  三味線:鶴澤友輔
  人 形:青年座・ポラリス座
 ●14:00〜15:00
 「寿二人三番叟」
  人 形:青年座・ポラリス座
 「日高川入相花王 渡し場の段」
  太 夫:竹内雅代
  三味線:鶴澤友輔
  人 形:青年座・ポラリス座
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⑥5月19日(日)14:00〜14:40
 「恋女房染分手綱 重の井子別れの段」
  太 夫:吉本藍玉
  三味線:竹本友和嘉
  人 形:鳴門座
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⑦5月26日(日)14:00〜15:00
  「絵本太功記 尼ヶ崎の段」
  太 夫:大橋后代
  三味線:竹本友和嘉
  人 形:勝浦座

細川流 盆石の世界

本人は古来、美しい風土の中で自然を愛し、自然と親しみ、人生と自然を融合させてきました。

この日本人の自然観を黒塗りの盆の上に表現するのが「盆石」です。黒い盆の上に自然石を置いて山々を表し、白砂をまき、羽根や小さなホウキで流れや波を描くことで、雄大な海や川を表現します。

人形浄瑠璃もそうですが、伝統的な日本の文化の中には、繊細で丁寧、緻密で簡素な日本人ならではの感性が息づいています。阿波人形浄瑠璃の公演と併せてぜひこの機会にお楽しみください。

 <<内 容>>

  • 盆石展
    白砂と石で海や川など雄大な自然を表現する盆石約15点を展示します。
  • 生け花
    盆石展の会場を、草月流の生け花が彩ります。
    (草月流 出村丹雅草) 
  • 盆石体験(※要事前申込)
    2月17日(土)、18日(日)11:45〜13:00
    各日2名
  • 煎茶席(※当日窓口にて受付/先着順)
    講師:煎茶道 黄檗売茶流朱仙会(おうばくばいさりゅう しゅせんかい)
    毎日13:00〜13:30、13:30〜14:00
    各5人 
  • 阿波人形浄瑠璃公演「傾城阿波の鳴門 順礼歌の段」
    2月15日(木)、16日(金)11:00
    2月17日(土)、18日(日)11:00、14:00

阿波路会第10回公演 「傾城阿波の鳴門 十郎兵衛住家の段」

「阿波路会」は、浄瑠璃の普及、発展を目的に、プロとして活躍する徳島の太夫と、淡路島の三味線奏者が10年前に結成。毎年、徳島と淡路島で、人形を付けない浄瑠璃公演を開催してきたほか、徳島や淡路島の人形座と共に、人形浄瑠璃の公演も行ってきました。

徳島で最も多く演じられているのは「傾城阿波の鳴門」ですが、ほとんど八段目の前半「順礼歌の段」しか上演されてきませんでした。また、省略されている部分も数箇所あり、文楽でも演じられていません。

今回、阿波路会の10周年記念公演では、音源も残っておらず失われてしまった箇所を新たに作曲するなど「傾城阿波の鳴門」八段目の前半後半を通してスペシャルバージョンで上演します。

また、上演の際には、日本語と英語の字幕を表示していますので、国内外のみなさまに、より物語の世界に触れていただけます。

この日だけの特別な「傾城阿波の鳴門」をぜひお楽しみください

※本公演は120席限定となります。

※未就学児のご入場はお断りさせていただきます。

  • 阿波路会プロフィール
    義太夫節三味線の人間国宝、故鶴澤友路師に師事した徳島の太夫・竹本友和嘉と淡路人形座の三味線奏者・鶴澤友勇が、阿波・淡路の伝統芸能である語り音楽「義太夫節」の魅力を広めていこうと平成26年に立ち上げた義太夫節演奏会。自主公演のほか 浪曲などとのコラボ、映像作品への出演など活躍の場を広げている。

主催/阿波路会、徳島県立阿波十郎兵衛屋敷

 

水石展「四国の石」

水石とは、室内で石を鑑賞する日本の生活文化です。今回は、高知県の鉄丸石や糸掛石、香川県のサヌカイト愛媛県の関川石など四国各県の石をご覧いただきます。
また、山の形をした「遠山石」、山中の滝を思わせる「滝石」、鳥や動物、人などを連想させる「姿石」、花や雲などの紋様が現れている「紋様石」など、さまざまな色や形もお楽しみください。
 この機会に、阿波人形浄瑠璃の公演も併せてご覧いただき、日本の伝統文化にたっぷりと触れてみてください。
●水石展
阿波水石会の会員が収集した、四国各県の水石約50点を展示チャリティ即売も行います。
●阿波人形浄瑠璃公演「傾城阿波の鳴門 順礼歌の段」
1月13日(土)、14日(日)とも
11:00〜11:40、14:00〜14:40

徳島県民文化祭部門別プログラム阿波人形浄瑠璃「受け継がれる伝統芸能」

 

公益財団法人阿波人形浄瑠璃振興会の主催により、毎年、阿波人形浄瑠璃の後継者団体によるイベントを開催しています。


徳島では、小学校から大学まで人形浄瑠璃の部活動が行われており、語りや三味線、世界でも珍しい三人遣いの人形を学んだり、箱まわしと言われる徳島ならではの人形文化の継承に取り組む子どもたちもいます。

阿波人形浄瑠璃の将来を担う子どもたちの、子どもらしい公演をぜひご覧ください。

主催/公益財団法人阿波人形浄瑠璃振興会、徳島県立阿波十郎兵衛屋敷
共催/徳島県民文化祭開催委員会