ジャン=ピエール&リュック・ダルテンヌ監督
マリオン・コティヤール、ファブリツィオ・ロンジォーネほか出演
まもなく復職の予定だったサンドラ。ある金曜日、上司から解雇を言い渡される。くつがえす方法は16人の同僚のうち半数以上がボーナスを諦めること。ボーナスをとるか、サンドラをとるか、月曜日の投票に向け、サンドラは家族に支えながら週末の2日間、同僚たちを説得に回る。サスペンスに満ちた展開に目を離せず、投票の瞬間は見るものまでもが緊張してしまう。
2度のパルムドール大賞を含む、カンヌ国際映画祭で史上初5作品連続で主要6賞の受賞を誇るダルテンヌ兄弟。今回描き出したのは、自分の存在価値を何度も疑いながら、自身を見つけ出す等身大のひとりの女性の物語。サンドラの弱さと強さ、心の機微を渾身の演技で魅せたマリオン・コティヤールは世界中がその演技を高く評価し、アカデミー賞主演女優賞にノミネートされた。