瀬戸内海にある国立ハンセン病療養所、長島愛生園。
宮崎かづゑさんは 10歳で入所してから約80年、ずっとこの島で生きてきた。病気の影響で手の指や足を切断、視力もほとんど残っていない。それでも、買い物や料理など、周囲の手を借りながらも自分で行う。
「本当のらい患者の感情、飾っていない患者生活を残したいんです。らいだけに負けてなんかいませんよ」と力強く語るかづゑさん。患者同士のいじめに遭い、つらかった子ども時代。家族の愛情と、たくさんの愛読書が、絶望の淵から引き上げてくれた。
そして夫の孝行さんと出会い、海沿いの夫婦寮で自然とともに暮らしてきた。
78歳のときにパソコンを覚え、84歳になって初の著作となる「長い道』(みすず書房)を出版。類まれな表現力で日常を瑞々しく綴り、版を重ねている。
90歳も半ばになったかづゑさんは言う、「できるんよ、やろうと思えば。」
「三池終わらない炭鉱の物語」や『作兵衛さんと日本を掘る」など長く炭鉱に関わる人々を追い続けてきた熊谷博子監督があらたに出会ったのは、ハンセン病回復者の宮崎かづゑさんだった。
撮影初日、かづゑさんは「いい格好していては本物は出ません。だからお風呂も撮ってね」と監督とスタッフに話しかけた。そこまでさらけだしてくれる彼女の覚悟を受け止め、文字通り裸のままのかづゑさんを撮らせてもらう日々が始まった。そこから8年もの歳月、長島愛生園に通うこととなる。
厳しい人生をたくましく生き抜いてきた彼女に寄り添うことで見えてきたものとは一
かづゑ的
メディア芸術
徳島市内
- 開催日
- 2024.10.20(日)
- 開催時間
- 10:30
13:10
15:50
18:30
4回上映
- 開催会場
- 徳島市シビックセンターさくらホール
住所:徳島市元町1丁目24番地
- 参加料
- 会員制 当日会場で入会し見ることができます。
・入会金1,000円
・月会費1,000円
初回は2か月分をお納めください。
- お問い合わせ
- 徳島でみれない映画をみる会
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