昨年11月9日に99歳で死去した、徳島市出身の作家で僧侶の瀬戸内寂聴は、自らの恋愛を描いた私小説や、自由を求めて闘った女たちの伝記小説など幅広いジャンルの作品を執筆し、亡くなる直前まで「書くことは生きること」とペンを離さず、新聞や雑誌に連載を持っていました。
出家者としても、忘己利他の精神で人々の悲しみに寄り添い、法話を続け、岩手の古刹・天台寺を復興し、終生、平和活動に力を尽くしました。
本展では、そうした寂聴の希有な生涯を紹介するとともに、湾岸戦争終結を祈願した断食や、薬を持ってイラクを訪れるなど、命がけの平和活動も取り上げます。また生前最後の原稿や、愛用品、着物、木彫の観音像なども展示して、美意識が高く多趣味であった故人を偲びます。
〇4月23日(土)14:00~15:30(要申込・先着100人)
講演会「寂聴さんと私」
講師 / 井上荒野
〇4月30日(土)14:00~15:00(要申込・先着40人)
解説と朗読「寂聴の愛と別れ」
解説 / 竹内紀子(当館学芸員) 朗読 / 斎藤礼子(MIKI朗読会代表)
〇5月15日(日)14:00~15:00(要申込・先着80人)
寂聴原作人形浄瑠璃「モラエス恋遍路」上演
太夫 / 竹本友代 三味線 / 鶴澤友輔 人形 / とくしま座
【申込方法】郵便番号・住所・氏名(ふりがな)・年齢・電話番号・希望のイベント名を明記し、はがき・ファックス・メールのいずれかでお申し込みください。 当館1階受付でも申し込めます。
【申込先住所】〒770-0807 徳島市中前川町2-22-1