中村園太夫座(なかむらそのだゆうざ)は、
阿南市新野町を拠点に活動する人形座で、その成立は江戸末期の文化2年。
徳島に現存する人形座の中で最も歴史あるグループの一つです。
平成23年には拉致問題をテーマにしたオリジナル演目「越後母恋情話」を上演したり、東日本大震災で被災した地域での復興支援公演を実施したりするなど、伝統文化の保存・継承に努めています。
今回初演となる「阿波遍路恋唄」は、座員・陶久敏朗氏が原案、故・人間国宝 鶴澤友路師匠に師事し「モラエス恋遍路」の作曲なども手がけた、鶴澤友輔氏が脚本・作曲を担当。
物語は、巡礼者・お梅が遍路の半ばで行き倒れるところから始まります。倒れたところへ偶然通りかかった麓村の竹一とお松。二人に介抱されたお梅はお礼を申し出ますが、彼らは礼には及ばぬと、自分達にとってのお遍路やお接待の意味を語り始め…。
永く徳島で大切にされてきたお遍路文化、そしてお接待の文化を人形浄瑠璃を通して広く伝える物語となっています。多くの皆様のご来館を心よりお待ち致しております。
※本公演は100席限定。
※当日14:45から整理券を配布します。
■内 容 ■
新作人形浄瑠璃「阿波遍路恋唄(あわへんろこいうた)」
(出演)
太 夫/竹本友廣
三味線/鶴澤友輔
人 形/中村園太夫座
・原案 陶久敏朗
・脚本・作曲 鶴澤友輔
・主催 中村園太夫座、阿波十郎兵衛屋敷