本展は、徳島出身者を中心にした経歴も年齢も様々なメンバーによるグループ展です。私たちのグループは、徳島県立近代美術館が2012年6月から12月にかけて3回開催したワークショップ、アート自由研究帳「大久保英治と季節を見つける」の参加者が中心になって2013年の春に生まれました。そして、この一年間、日本を代表するランドアーティスト大久保英治(1944-)さんを定期的に徳島に招いてワークショップを重ねてきました。その成果を、大久保英治さんの新作を含めて、ここに発表します。
私たちの自主的なワークショップは、「自然」を大きなきっかけとして始まりましたが、大久保さんと共に時間を過ごしていくなかで、しだいにメンバーそれぞれのテーマが展開しはじめています。
そこで本展では、私たちの制作を貫くキーワードとしてアルファベットの「G」を掲げます。「G」で始まることばには、GOOD(いいね)、GRAVITY(重力)、GROUND(地面)、GATHERING(採集)、GEOGRAPHY(地形)、GROUP(グループ)、GENE(遺伝子)、GLOBE(地球)、GALAXY(銀河)、GARBAGE(ゴミ)、GREEN(緑)、GLOW(輝き)などがあります。これらの様々な意味や概念が重なりながら、多彩にひろがっていくことを願っています。