
音楽を愛する全ての世代に贈る、歌と喝采と苦闘の物語!
ストーリー
信州に生まれ育った中山晋平(中村橋之助)は、少年時代に見た旅楽団のジンタに魅せられ、音楽の道に進むことを夢見る。18歳の時に、早稲田大学教授・島村抱月(緒形直人)の書生になる機会を得て、上京。書生の仕事をしながら苦学を重ね、3年後、難関「東京音楽学校」に入学する。
借金を重ねながらも卒業した晋平は、抱月の劇団「芸術座」の劇中歌『カチューシャの唄』を作曲することに。看板女優・松井須磨子(吉本実憂)が歌った曲は演劇と共に大ヒットし、女手ひとつで育ててくれた母ぞう(土屋貴子)を安心させることができた。
しかし、母が突然、病で倒れてしまう。故郷へ急ぐが、死に目に会えなかった。悲しみに暮れる中、母への思いを込め、二曲目の劇中歌『ゴンドラの唄』を生み出す…。
黒澤明監督の『生きる』(1952年)で主演・志村街が歌った『ゴンドラの唄』、「カチューシャかわいやわかれのつらさ」という歌詞が爆発的な流行語となった『カチューシャの唄』、日本映画初のタイアップ主題歌『東京行進曲』、盆踊りの定番曲で、東京ヤクルトスワローズやJ1・FC東京の応援ソングとしても知られる「東京音頭」、子どもからシニアまで口ずさみ、フランスの幼稚園でも歌われる『シャボン玉』や『てるてる坊主』・・・・。
明治に生まれ、大正・昭和を生き、今も歌い継がれ、童謡、歌謡曲、音頭、民謡まで幅広いジャンルの約2,000曲を残した作曲家・中山晋平(1887~1952)。その生涯を、彼の音楽ととともに綴っていく。
晋平役は映画初主演となる歌舞伎俳優・中村橋之助。18歳から亡くなる65歳までを見事に演じきった。
『シャボン玉』などの作詞家、野口雨情役は三浦貴大。『東京行進曲」や『東京音頭』の作詞家・西條八十役は渡辺大。晋平の面倒を見る劇作家・島村抱月役は緒形直人。『東京行進曲』の歌い手で、晋平、雨情と”全国歌の旅”に出る歌手の佐藤千代子役は歌手としても活躍する真由子。奇しくも、名優を親に持つ二世俳優たちが物詣を彩る。
関連サイト→徳島でみれない映画をみる会HP
