戦争中の実話を元にして作られた合唱構成「ぞうれっしゃがやってきた」のコンサートを開催します。
「ぞうれっしゃがやってきた」あらすじ
木下サーカスでこどもたちの人気者だった4頭のぞうたちは、多くのこどもたちに見てもらいたいという名古屋の東山動物園の園長さんたっての頼みで動物園がゆずり受けることになりました。
昭和12年、日本は中国と戦争をしていました。動物園ではまだたくさんの動物がいました。やはり一番人気はぞうたちで、その柵のまわりはいつも人でいっぱいでした。
しかし戦争はアメリカやイギリスなど世界中の国を相手にだんだん激しくなりました。えさのワラさえも燃料になってしまい集めるのが大変でした。そして全国の動物園に「猛獣を処分せよ」という命令が出されていたのです。処分する猛獣の中にはぞうも含まれていました。
そんな厳しい状況の中、東山動物園の北王園長さんたちの優しさと勇気ある行動により、4頭のぞうのうちマカニーとエルドの2頭が生き残りました。戦争が終わり、夢も希望もなくしたこどもたちの「ぞうをみたい」「ぞうに会いたい」というささやかな願いをかなえるため、動物園までこどもたちを運ぶ特別仕立ての「ぞうれっしゃ」が走ることになったのです。