徳島県三好郡山城谷村(現・三好市山城町)出身で、大阪・茨木市で暮らした作家の富士正晴(1913-87年)。従軍体験を元にした「敗走」「徴兵老人列伝」や敗戦後の生活を描いた「競輪」が芥川賞候補、『帝国軍隊に於ける学習・序』が直木賞候補になったほか、評伝『桂春団治』で毎日出版文化賞を受賞するなど活躍しました。その一方で、戦後間もなく同人誌「VIKING」を創刊。島尾敏雄、庄野潤三、久坂葉子、高橋和巳、津本陽、山田稔ら名だたる作家を輩出しました。
本展では、富士とともに切磋琢磨した主な「VIKING」同人や、同誌に発表した作品などを紹介します。
併催/藤本巧写真展「作家の群像 富士正晴とその時代」
関連イベント
〇9月2日(土)14:00~15:30(定員100人・要申込)
講演会「富士正晴ー老いの達人」 久坂部羊(作家・元「VIKING」同人)
〇9月10日(日)14:00~15:00(定員50人・要申込)
朗読会「富士正晴を読む」/朗読:朗読サークル「クローバー」