徳島の太夫・竹本友和嘉さんと淡路人形座の三味線奏者・鶴澤友勇さんの2人が、
語り音楽「浄瑠璃」の魅力を広めていこうと 立ち上げた女流義太夫の「阿波路会」。
本公演では、「摂州合邦辻 合邦内の段」を上演します。
高安家の奥方である玉手御前(たまてごぜん)が主人公の作品で、
義理の息子の俊徳丸(しゅんとくまる)を御家騒動から救うために偽りの恋をするという物語です。
真実を知らない父合邦(がっぽう)によって刺された玉手御前が、苦しい息の下で真実を明かす部分が聴きどころとなっています。
また、上演前には正井良德さんによる解説もありますので、
鶴澤友勇さんの太棹三味線の伴奏と竹本友和嘉さんの
登場人物の台詞や心情、情景などの語りが対となり創りあげる物語の世界感を、
よりじっくりお楽しみいただけます。
日々の鍛練を積み上げてきた阿波路会の浄瑠璃をどうぞお聞きください。
■内 容
演目の解説/正井良德(公益財団法人淡路人形協会理事長)
外 題 /摂州合邦辻 合邦内の段