どうしたら人間よりも人間らしく、女性よりも女性らしく見えるのか、長年にわたり追求し続けてきたのが浄瑠璃人形の表現です。リアルな人間の動きを真似るのではなく、女性の美しさの本質を見抜いて抽出し、簡素化・様式化し、あるいは誇張することで人間を越えた表現を生みだしてきたのです。
太夫に竹本友和嘉さん、三味線に鶴澤友輔さんという豪華メンバーをお迎えし、「寿二人三番叟」をご覧いただいた後、竹本友和嘉さんの弾き語りで、勘緑さんが人形を遣いながら、浄瑠璃人形の表現する「女性の美しさ」についてレクチャーを行います。
400年以上続いてきた人形浄瑠璃の表現の奥の奥まで楽しんでいただくとともに、普段の生活の中でも、ここぞという時に使える「人形の振り」を覚えて帰っていただけたらと思います。
[内容]
〇寿二人三番叟
太夫=竹本友和嘉、三味線=鶴澤友輔、お囃子=勘緑、人形=人形浄瑠璃とくしま座
〇レクチャー&実演「人形浄瑠璃に見る女性の美しさ」
人形=勘緑+人形浄瑠璃とくしま座、太夫・三味線=竹本友和嘉