美しくのどかなリゾート地としてヨーロッパの人々に愛されているエストニア、ハープサル。この地にも第二次世界大戦中にはドイツに、末期からはソ連に占領されるという悲しい歴史があった。
1950年初頭、ソ連の秘密警察に追われる元フェンシング選手のエンデルは小学校教師としてハープサルに身を隠していた。課外授業としてフェンシングを子どもたちに教えることになり、やがてレニングラードで行われる全国大会に出場することとなる。
フェンシング指導者の実話を元に、逆境にくじけない剣士の心で人生を切り開こうとした、元フェンシングのスター選手と子どもたちとの絆を描く感動作。
監督はクラウス・ハロ。フィンランドを代表する映画監督として高い評価を得ている。