ライン川のほとりにたたずむ優雅な一軒家。
今宵のディナーに、哲学者で文学教授のシュテファンとエリザベト夫婦は、弟トーマスと出産間近な恋人、幼馴染で音楽家のレネを招待していた。
愉快な一夜のはずが、トーマスが生まれてくる子どもの名前を”アドルフ”にすると発表したことから、激しい口論へと発展。
本作は名づけをテーマにしヨーロッパで大成功を収めた舞台の映画化である。
”アドルフ・ヒトラー”と同じ名前を付けてよいのか?
当然、戦後は”アドルフ”はほとんど名付けられていない。ナチズムに対するドイツの戦後75年の”本音と建て前”にたっぷりのユーモアとウィットを織り込み、ドイツの”今”を描き出す。
実力派俳優たちの迫真のノンストップバトルに、ハラハラドキドキの90分間。