
徳島出身の人類学者、鳥居龍蔵(1870-1953)は傑出した研究者でしたが、その才能を見出し育てたのは、恩師・坪井正五郎(1863-1913)でした。
坪井は、1884(明治17)年、大学生でありながら、仲間とともに人類学会(現在の日本人類学会)を設立し、1893年には帝国大学人類学講座の初代教授に就任するなど、人類学の確立発展に努めたため、日本人類学のパイオニアといえます。坪井は、各地で遺跡や習俗などの調査・研究を行ったほか、市民向けの講演にも精力的に取り組みました。一方、坪井のもとには、多種多様な経歴を持つ人々が集い、鳥居のほか大野延太郎(1863-1938)ら後進が育ちました。
この企画展では、坪井による人類学研究の様相を紹介するとともに、坪井の下で学んだ鳥居と大野の業績を紹介することで、日本人類学の黎明を顧みたいと思います。
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