吃音のあるアイスホッケーが苦手な少年。選手の夢を諦め、恋人の地でスケートを教える男。コーチのことがすこし気になる、ませたスケート少女。田舎街のスケートリンクで、3つの心がひとつになって、ほどけてゆく一。雪が降りはじめてから雪がとけるまでの、淡くて切ない小さな恋たちの物語。
監督を務めるのは、デビュー作「僕はイエス様が嫌い」でサンセバスチャン国際映画祭の最優秀新人監督賞)を受賞した奥山大史。主題歌は、ハンバートハンバートの代表曲「ぽくのお日さま」。奥山からの手紙を読み主題歌とタイトルの使用を快諾し、佐良成が本作の音楽も手がけている。キャストには、少年・タクヤを越山敬達、少女・さくらを中西希亜良が演じ、本格的な演技が初となる二人がみずみずしい演技と、確かなスケーティングで魅了する。そして、ふたりを見つめるコーチ荒川役の池松壮亮、荒川の恋人・五十嵐役の若葉竜也が、二人でしか生み出せない空気感を創り出している。是枝裕和監督が一目置き、池松壮亮が「凄まじい才能」と絶賛する奥山大史は、すでに世界中から注目され、第77回カンヌ国際映画祭では日本作品で唯一オフィシャルセレクションに選出。8分間ものスタンディングオベーションで迎えられ、喝采を博した。フィギュアスケートを題材にした、あたたかくて懐かしい、でも、いままでに誰も観たことがない”新しい”日本映画が誕生。
上映会た徳島でみれない映画を見る会の例会で会員制。当日会場で入会し見ることができます。