人形遣い勘緑さんが、人形浄瑠璃の新たな可能性を求め、
様々な芸術分野とセッションを行う「じょうるりに行こう」シリーズ。
Vol.9では、現代技術・現代音楽とセッションし、八百屋お七を題材とした二題を上演します。
「恋焦雪終焉(こいにこがれてゆきのおわりに)」は、
恋仲となった男の命を救うため、
火刑を覚悟で火の見櫓の半鐘を打つお七の姿を描いた
人形浄瑠璃の古典「伊達娘恋緋鹿子(だてむすめこいのひがのこ)」を、琵琶の調べと人形のみで演じます。
また、「テクノお七」は、
ロックバンド・チャットモンチーの元メンバーで作詞家の高橋久美子さんが脚本を手がけ、
現代の女の子と同じような視点と言葉で、恋に悩むお七の気持ちをテクノ音楽にあわせ朗読します。
八百屋お七は14~16歳の若い女性。
純粋に、そして懸命に恋に生きる姿は、今日まで人々を魅了し続けています。
安永2年生まれのお七と、平成29年生まれのお七。2つの恋の物語をお楽しみください。
・出 演
人形/勘緑&木偶舎
作詞・朗読/高橋久美子
作曲・演奏/平本正宏