〇世界の白亜紀の化石
〇日本の白亜紀の化石(蝦夷層群、和泉層群、物部川層群など)
【展示解説】
平成27年11月23日(月・祝)14時00分~14時30分
白亜紀は、中生代の最後の時代(約1億4500万年前~約6600万年前)で、恐竜やアンモナイトなどの生物が大繁栄しました。白亜紀は、現在に比べると非常に温暖な時代で、北極や南極などの極地には、氷床が発達せず、現在よりも海水面が200メートル以上もあったとする研究もあります。この温暖な時代には、生物の多様性は増し、様々な生物が繁栄し、白亜紀前期には、花を咲かす被子植物も出現しました。しかし、白亜紀末に隕石の衝突が引き金となった大量絶滅事変によって、多くの生物が姿を消すことになります。徳島県内の阿讃山脈や勝浦盆地にも、白亜紀の地層が広く分布しており、多くの化石が産出します。
この展示では、徳島県内および国内外の白亜紀のさまざまな化石を紹介します。また、最近学術論文に発表された世界的に見ても珍しい形をしたS字状アンモナイト:プラビトセラスの顎器(現生イカ・タコ類のカラストンビに相当)の化石も、この展示会にて初公開します。
プロトケラトプスの頭骨(複製)(徳島県立博物館蔵)